診療案内
ドライアイ
目の表面の涙の質や量の異常によって、目の乾き・痛み・疲れなどのドライアイの自覚症状が現れます。
『涙が出る』という症状も、常に流涙があれば、目から鼻へ涙が抜ける出口が詰まっているため(鼻涙管閉塞症)かもしれませんが、風に当たったときや、本やテレビを観ているときに涙が出るのは、ドライアイの症状です。
最近は、パソコンやコンタクトレンズの普及、レーシック手術後など、ドライアイの方が急増しています。
治療として、まずは生活習慣(パソコンの使い方、空調の向きなど)の改善と、点眼を行います。
シェーグレン症候群
シェーグレン症候群とは自己免疫疾患のうちの一つで、涙の分泌や唾液の分泌が障害される病気です。
眼科的には涙の分泌が障害されますので、ドライアイになるといった方がよいかもしれませんね。
眼の自覚症状としては乾燥感や異物感、場合によっては痛みを伴う場合もあり、ひどくなると視力に影響を及ぼすこともあります。
実際の訴えとしては「なんとなく目が疲れる」「目が重い」「目がゴロゴロする」といったはっきりしない不定愁訴が多いことなどがあります。
基本的には自己免疫疾患になりますので、人工涙液の点眼などの対症療法になります。また、規則正しい生活や充分な睡眠、バランスの良い食事や適度な運動など、全身状態を考慮した生活も必要になってきます。
シェーグレン症候群は、40才以上の中年女性に多く、男女比は1対9といわれています。
自己免疫疾患がある方は、一度眼科で相談をしても良いかもしれません。
コンタクトレンズ不耐症
涙の量が少ない状態でコンタクトレンズを使い続けると、涙の流れが妨げられて酸素や栄養が角膜に十分に供給されなくなるために、角膜に傷がついてしまうことがあります。
そしてコンタクトレンズを入れると目が痛くて我慢できないという「コンタクトレンズ不耐症」という症状を招くことがあります。
ドライアイの方はこのコンタクトレンズ不耐症を併発しているケースが多いようです。
コンタクトレンズを目に入れた時に「痛み」や「異物感」、または「違和感」があった場合には、医師の診察を受けることをお勧めします。
VDT症候群について
VDT症候群についてご説明いたします。
VDT症候群とは、パソコン、ワープロ、テレビゲームなどの端末であるVDT(Visual Display Terminal)を用いた長時間作業により、目や体、心などに影響のでる病気です。
画面を集中して見続けると、無意識にまばたきの回数が減少してしまい、目が乾燥し、目に負担がかかってしまうのです。
- 症状
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ドライアイと視力低下が主な症状になります。
また、充血・それ等に伴う肩こりも併発することもあります。
しかし本当に怖いのは、上記の症状からくる頭痛、睡眠障害、食欲不振、抑うつ病等を起こしてしまう場合があることです。 - 予防法
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パソコンを長時間使用する際には1時間に10分程度は休息を行う。
また、その際に軽く肩を回したりして気分転換を行うのもよいでしょう。
その他にも、モニターに反射光を抑えるフィルターを装着したり、ディスプレイの位置を目線より下にするのも効果的です。(目が空気に触れる部分を少なくすることが出来るので乾きを抑えられます) - 治療法
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ドライアイの症状が強い場合には、点眼薬や涙点プラグなどで治療します。
症状が運動機能や精神神経に及ぶ場合には、温熱療法や精神療法、薬物療法、臨床心理カウンセリングなど、症状に応じた様々な治療が必要になります。
※お子様がいらっしゃる方へ
テレビゲーム等でも同様の症状が出る場合があります。大切なお子様の眼、気をつけてあげてください。